風邪を予防・治すにはどうすればいいのか 「かぜの科学」を読んでみた

風邪に効くと言われる民間療法は色々ありますね。
大根の蜂蜜漬けがいいとか、チキンスープがいいとか、とにかくビタミンCを摂るとか。
わたしがこれまでに目撃した一番びっくりな民間療法は、鼻の下に長ネギを切り開いたのを貼り付ける、というものでした。
首にも巻いてたはず。
子どもの頃、リアルに同級生がどこかのおばさんにされてたのを目撃したのですが、もし何の効果もなかったら、

とんだ羞恥プレイ

ですね。

どうすれば風邪を予防できるのか。
うっかり引いてしまったら、どうすれば早く治すことができるのか。
ネットにもいろいろな情報がありますが、科学的な証拠に基づいた情報は少なくて、迂闊には信用できません。

そこで、この本。

かぜの科学

「かぜの科学  もっとも身近な病の病態 ジェニファー・アッカーマン著 鍛原 多惠子翻訳 早川書房」

自ら、鼻腔に風邪のウィルスを接種されてまで風邪を引くという風邪研究の実験に被験者として参加したサイエンスライターの本です。
ちょっと翻訳が直訳的で読みにくいですが、

・風邪はどのようにして広まるのか
・どうすれば予防できるのか
・早く治すためにはどうすればいいのか

などを丁寧に解説しています。

この本によると、風邪の原因ウイルスは少なくとも200種類はいるそうです。
そして、風邪を引くにはたった1個のウイルスの粒子で十分だそうです。
主要な感染経路は、まずは鼻。

そして目。

目というのは意外ですね。
どうやら涙腺を通って鼻にまでたどり着くようです。

さらに、人から人へ風邪のウィルスが広がっていく経路は、一般的な風邪なら接触感染だそうです。

患者が鼻をかむ→手にウイルスが付着→手でドアを開ける→他の人がドアノブに触れる→感染

という感じでしょうね。

風邪の原因ウイルスは、あちこちに付着して、しかも割と長々と生き長らえているそうです。
わたしのお部屋にも、きっと外から持ち帰ったウイルスや細菌が色々いると思うのですが、おそらく一番汚染されてるのは、悲しいことに

アシモパペット

だと思います。
可愛すぎて日々なでまくってごめんねアシモ。

ちなみに一般的な風邪は、患者のごく近くに長時間いないと空気感染しないとか。
一般的な風邪に対しては、マスクはほぼ無力ということになりますね。
インフルエンザとかには有効かもしれませんが。
そして一番いい予防法は、しっかり石けんで手を洗い、よくすすぎ、よく乾かす、ということです。
石けんでウイルスは殺しきれないそうですが、洗い流すことはできると書いてます。
そして手を洗った直後意外は、むやみやたらに鼻や目を触らないこと、これにつきるようです。

まぁ風邪のウイルスを拾わないようにいろいろ努力しても、風邪を100%予防することはできません。
だからこそビタミンCを日々摂取して風邪の予防に努めたりするわけですが、

ビタミンCには風邪の予防効果はない

のだそうですよ!
ついでに治療効果もないとか・・・。
多少症状の期間や重症度を抑える可能性はあるそうですが、普通に抗ヒスタミン薬を飲んだほうがいいようです。

また、風邪を治そう(症状を抑えよう)として免疫を強化するのは逆効果だそうです。
世の中では免疫力が低いと風邪を引きやすいと信じられていますが、なんと、同じようにウイルスに感染しても、

免疫系が活発な人は免疫系が弱い人よりも風邪の症状が強く出る

というのです。

たしかに、風邪の症状というのはウイルスそのものが悪さをしているわけではなくて、ウイルスを排除しようとする免疫反応のせいなので、免疫を強化したら症状はひどくなるだけですね。

という感じで、民間で広く信じられている風邪にまつわる迷信や誤解や最新の研究成果について分かりやすく解説されている本ですが、要するに風邪に対してどうすればいいのかという最終的な結論としては、

風邪は引くときは引く。余計なことをしないで諦めて休め。(意訳)

だそうですw
そんなwww

疲労や睡眠不足時は風邪を引きやすいとか、予防に役立つ情報もいろいろあるので、気になる方は読んでみてくださいね。